人生を科学する日記

僕は科学的に証明されたものしか信じない

【書評】 無添加はかえって危ない

僕は大学生ごろから読書に目覚め、

一時期は貪るように読書をする(ピーク時は1日に2−3冊)ぐらい

インプットをしまくってたんですが、

ここ最近は以前に比べて本を読む量が減ってしまっていました。

 

理由としては、

 

•メジャーな本、有名な本はだいたい読み切った

•本を読んでも新発見が少なくなった(既知情報が増えた)

•単純に仕事が忙しい

•インプットよりアウトプットに比重を置いている

 

などが挙げられます。

 

ただ、まだ20代の青二才の分際でありながら、

「いや、もう読書とか極めたわ」とか言うホラを吹くつもりもなく、

読書の必要性は常に感じているので、これからもガンガン読書は

続けていくつもりです。

 

で、現在滞っている読書をいかにして習慣化するのか、

という命題に対してのソリューションがブログな訳です。

読んで終わりだとふとした時にサボってしまいそうですが、

アウトプットして誰かの役に立てば、という思いがあれば

少しは続きそうな気がしています。

本当に読みたい本が見つからないときは滞ると思いますが、

直近だと数冊買い込んであるので多分大丈夫かと。

 

ということで、1冊目はこちら。

 

 

 

 

 

「無添加はかえって危ない」

 

特に読んで欲しいのが、大して深く考えず、オーガニックとかに

心酔している人とか、あとはアムウェイで健康セミナーを

受けて勉強した結果、

 

「添加物!?やばいやばい!!!日本のスーパーとかコンビニで

売ってるものってほとんど添加物入ってて食べれないじゃん!キー!!!!!」

 

っていう感じになってる人は絶対読んでください(笑)

添加物はみなさんが思うほど危ないものではありません。

 

この本のキモとしては、

添加物は危険という風に広く認知されているが本当なのか

を、データなどを用いて極めてロジカルに説明しているところです。
 
そもそも、なんで添加物が必要なのか考える必要があります。
添加物不要なのであればわざわざ使わないですし。
なんだかんだ必要だから使われているのです。
 
で、なんで必要かというと、ひとつ紹介すると衛生面の
リスクを抑えるためです。
具体例だと本書にも紹介がありますが、亜硝酸塩という添加物は、
ボツリヌス食中毒を防ぐ役割があるそうです。
もちろん添加物を使わないことに越したことはないんですが、
使わなかったがために食中毒が発生するのであれば本末転倒です。
添加物私用した場合と不使用の場合でリスク度合いを天秤にかけた時、
明らかに使った方がリスクが低いわけです。
 
1960年代など一昔前は、添加物に関連した事故などが
発生していたようですが、ここ最近そういったニュースは
ほとんど耳にしません。
それは、現在認可されている添加物が、厳しい基準をクリアした
安全性の高いものだからなのです。
なので、普通に暮らしている分にはほとんど気にしなくてもよい、
と言えるかと思います。
むしろ、中途半端な知識で無添加に走ることの方が、
結果としてトラブルが起きやすいのではないでしょうか。
 
しかし、こうした事実があるにも関わらず、パッケージに
「無添加」と明記されている商品の方が売れる傾向にあります。
これはいわゆるマッチポンプ商法と呼ばれるものです。
 
どういうことかというと、添加物は危険であるというメッセージを
拡散し、そのメッセージに共感した人々に対して無添加商品を
売りつける、といったものです。
つまり、全ては売る側の都合で作られた寸劇な訳です。
少し冷静になって考えれば、添加物がそこまで危険ではないという
事実には辿り着けるはずなのですが、人間というのは危険っぽく
聞こえる情報を信じやすい傾向にあるので、添加物は危険である、
という風潮がメインストリームになってしまうのです。
我々消費者は、こうした情報に惑わされず、常に客観的なモノの見方を
徹底すべきですね。
 
僕もアムウェイのセミナーに参加した際、
講師の方が「添加物はやばい」と言っていたのをほぼ鵜呑みにしていました。
※一応添加物についての危険性がデータでまとまっており、
ある程度信憑性のあるものだったので
 
個人的に思うのは、日本に住んでいれば100%オーガニックな生活も
やろうと思えば実現出来ます。
しかし、その場合は非常に住みづらくなると思います。
まず、オーガニック食品および無添加食品は割高です。
加えて、売っている場所も限られています。
ふとした時にスーパーで何か買う、みたいなことがほぼ出来ないです。
周りと同じものも食べれなくなるので、自然と孤立していきます。
オーガニックな生活をしているけど、四六時中オーガニック食品について
気にしなければならないし、周りの人にも理解されず、
といった状況を考えた時、僕はオーガニックおよび無添加信者は
可哀想だなと思いました。
 
確かに無添加の方が身体にはいいかもしれませんが、
添加物を摂ったからってすぐに病気になるわけではありません。
こう考えると、いつでもどこでも安全な食品が手に入る日本の環境に
感謝せざるを得ないのです。