人生を科学する日記

僕は科学的に証明されたものしか信じない

アムウェイと僕のこれまでとこれから(最終回) 〜これから〜

アムウェイと僕のこれまでとこれから(1) 〜安室さんとの出会い〜 - 甘辛日記

アムウェイと僕のこれまでとこれから(2) 〜超一流に会いまくれ!〜 - 甘辛日記

アムウェイと僕のこれまでとこれから(3) 〜ディストリビューターの付加価値とは〜 - 甘辛日記

 

アムウェイに傾倒していた時期も自分の中で過ぎ去り、

僕は仕事に邁進していた。

正直、アムウェイの商品を売るよりも仕事を頑張った方が

リターンが高いのではないかと考えたのだ。

僕が勤務している会社は、よくあるような年功序列ではなく、

結果を出せばどんどん昇進していくような、外資系企業に近い

人事システムになっている。

就職して数年経って仕事にも少しずつ慣れてきた今、

ここで頑張って結果を出し、昇進を狙うのが、

アムウェイよりも魅力的だった。

そんななか、安室さんからある日連絡をいただき、

久しぶりに軽くお茶でもしようと誘われたのだ。

 

以前セミナーに通っていたときの自分は、

アムウェイの製品を自分がいつか人に勧める日が来ると信じて、

自分なりに勉強をしていた。

それもこれも、忙しい毎日から解放されたい一心だった。

当時の僕は、前にも書いた通り殺人的に忙しかった。

同じ部署の派遣の方も、激務過ぎて数ヶ月というサイクルで

入れ替わるような状況だった。

僕自身についても、当時を振り返ると精神的にも肉体的にも

ギリギリで、いつ辞めてもおかしくなかった。

そういう先の見えない状況で、逆転ホームランを狙うのであれば

アムウェイしかないと思っていた。

 

ただ、安室さんと会わない半年〜1年の間に仕事でも

色々と変化があり、以前のように仕事に忙殺されることはなくなった。

仕事内容も充実してきており、一発逆転ではなく

ヒットを重ねていけばそれなりに報われるようになってきたのだ。

心の余裕が出てくると、「なんでアムウェイやってるんだっけ?」

という自らの問いに対して、答えられなくなっていた。

 

そうした迷いの中で安室さんと話をさせてもらったのだが、

結局今の自分にアムウェイビジネスは必要ないなという結論に至った。

理由はいくつかあるが、

 

1. アムウェイをやっている人にあまり魅力を感じない

2. 不労所得を得る方法はアムウェイの他にもたくさんある

3 アムウェイの人がよく提唱する「労働=悪」という価値観に賛同出来ない

 

以上が代表的なものになる。

 

まず1だが、僕は以前よくアムウェイ本社にあるカフェに通っていたことがある。

もちろんアムウェイ会員しか入れない空間なのだが、

そこの雰囲気があまり好きではなくなってしまったのだ。

通い始めた当初は、ごはんもそれないりにおいしいし、

席もそれなりに広いし、電源も使えるということで、

カフェとしてはそれなりに気に入った空間だった。

しかし、周りにいる人は言わずもがな全員アムウェイの会員で、

話題は大抵ビジネスの話だ。

近くに座っている人の話がイヤでも耳に入ってくるのだが、

それを聞くたびにあまりいい気分はしなかった。

 

「友達を誘い込みたい」

「あの人に○○万円使ってもらえれば達成する」

 

などなど、結局は自分が楽をしたいだけで

相手のことなどなにも考えていない人ばかりじゃないかと感じた。

 

アムウェイの製品に関わっている開発者やそのビジネスモデルは

素晴らしいかもしれないが、ディストリビューターのレベルが

低すぎて、正直あまり関わりたくない。

これが僕の正直な気持ちだ。

 

2だが、言わずもがな株や不動産など、アムウェイの他にも

経済的に自由になる方法はたくさんある。

ウェブ関連の仕事をしていることもあり、ネットさえあれば

副収入を得る事も十分可能だし、個人的にはアムウェイのような

対人ビジネスよりもネットを使った仕事に興味がある。

これは個人の好みだが、僕はネットの人間だ。

 

最後に3だが、僕も当初は労働は良くないものと捉えていた。

しかし、同じサラリーマンでも目が死んでいる人もいれば、

毎日イキイキと働いている人もいる。

労働が悪なのであれば、この事象はどう説明するのだろうか?

 

やらされている労働は苦痛でしかないが、

自ら進んで行う労働というものもある。

それが天職を得た人々の労働観だと思う。

そうした人の労働は、決して苦痛ではなく、むしろ労働で

幸せを感じているはずだ。

 

アムウェイディストリビューターの中にも、幸せになるには

1円でも多く売ることが唯一の道だと信じ、疲弊しながら

友達に商品を無理やり売り込み、結果的に友達をなくしている人が

少なからずいるはずだ。

その労働は楽しいだろうか?

幸せについて再定義しないと、幸せにはなれないと思う。

人は労働によって不幸にもなるが、労働によって幸せにもなるのだ。

これが僕が、アムウェイと関わり、また仕事を続けてきた中で

導きだした現時点での結論だ。

 

現在、安室さんと連絡を取ることはもうない。

僕は自分で試行錯誤しながら、これからも仕事をしていくつもりだ。

 

ただ、アムウェイについて考えるきっかけをくれた安室さんには

深く感謝したいと思う。