人生を科学する日記

僕は科学的に証明されたものしか信じない

サラリーマンは負け組なのか(最終回)

サラリーマンは負け組なのか(1) - Joe's Blog

サラリーマンは負け組なのか(2) - Joe's Blog

サラリーマンは負け組なのか(3) - Joe's Blog

 

3回に分けてアップしてきた記事だが、今回で最後となる。

現在僕は、新卒で入社した会社に変わらず勤めている。

入社後も浮き沈み、というか沈んでいる方が多いし、今も別に上り調子では

決してないんだけど、やる気と根性さえあれば大きく稼げる可能性のある

機会に恵まれている会社だと自分では思っている。

 

自分の起業チャレンジの回想みたいな記事になっているが、

この一連の文章で伝えたいのはそこではない。

タイトルにもある通り、サラリーマンは負け組なのか、という一点だ。

 

サラリーマンは負け組なのか(1) - Joe's Blog

 

ここにも書いた通り、社会人になってしばらくは

完全に負け組だと思っていたし、早くサラリーマン生活から

抜け出そうと思っていた。

抜け出さなければいけないとさえ思っていた。

 

フリーランスで働いている人の話を聞きにいったり、

ネットワークビジネスに誘われたり色々したが、

どれもピンとくるものではなかった。

 

そうやって他のことに気を取られているうちに、

同期の優秀な子はちらほら結果を出し始めたりしていた。

彼らの顔を見ていると、忙しい中でもどこか楽しそうに

仕事をしている様子が見て取れた。

サラリーマンなのになぜあんなに楽しそうにできるのか、

最初僕には到底理解が出来なかった。

ただ、少しでも理解しようと思い、彼らと同じような

思考回路でしばらく行動するようにしてみたら、

なんとなく分かるような気が今はする。

 

僕みたいな若手は会社から目標数値を与えられ、そこに向かって

毎日活動をし、売上を積み上げていく。

達成すれば、ささやかなインセンティブをいただける。

未達が続くとどんどん居心地が悪くなる、ある意味では

ものすごくわかりやすい世界だ。

 

たかだか売上を達成したか否かで、そこまで親しくない上司に

褒められたり厳しいことを言われたりしていく中で、

サラリーマンやっぱきっついなと正直思っていた。

 

ある日僕の同期がふと、「ゲームみたいに割り切ってやるしかないよ」

と言っていた。

標数値に届くかどうか、頭をひねりながら考え、実行して

売上を積んでいくゲーム。

僕とやってることは変わらないのだが、仕事に対する捉え方が僕とまるで違った。

こんなことで仕事が楽しくなるのか見当もつかなかったが、

少なくとも現状をかえるには、まず考え方から見直すのは

ありかもしれない。

僕はしばらく、ゲームと割り切って仕事をすることにしたのだ。

 

結論からいうと、以前よりは楽しい。

寝食を忘れるほどではないが、それなりに面白いゲームには

なりつつある。

ただ、完全にのめり込めないという事実を鑑みると、

今の仕事はおそらく僕の天職ではないのだろう。

ただ、楽しくないようなことも捉え方である程度

楽しめるスキルはついたと思う。

 

サラリーマンになって3年と少し経ったが、

今言える事は、サラリーマンは負け組ではない、ということだ。

 

スポーツ選手、起業家、歌手などいわゆる花形で、多くの人々から

尊敬されるような職業に就いている人の中にも、楽しんでいない

人がいたらそれは負け組だ。

 

逆に、安月給のサラリーマンでも、仕事に価値を見いだして

心底楽しんでいるとすれば、それは勝ち組なんじゃないかと思う。

 

身分や職種ではなく、楽しんでいるか否か。

それが勝ち組と負け組を分けるのだと考えている。

この結論にたどり着くまで随分回り道をしてしまったが、

必ず巻き返そうと思う。